ロンドンマラソン!

藤井です。

4月13日に行われた、ロンドンマラソンに参加してきました。 3カ国6人以上の参加があったので、IPC公認のワールドカップとして行われました。
私にとっては、海外マラソンということは、もちろんですが、初めての海外。 飛行機12時間という長旅も不安でした。
11日の夕方現地に着き、12日は、観光を兼ねた軽いランをしました。

さて、大会当日です。 車椅子が8時55分。障害者(肢体・視覚)9時。 そして、9時15分に女子のエリート。 男子エリートと一般は、10時のスタートでしたので、混雑することなく、走り出せました。 それと、沿道の応援のすごいこと!

スタートしてから、いくつかのトンネル以外の42キロに、ずーっとサッカー競技場並みのすごい応援が続きました。
伴走は、わかこさんです。 いざ スタート!マイル表示なので、1マイル1.6キロを8分ペースでいくつもりでしたが、 スタートしてすぐ、速い方と、だいぶん離れ、一番最後だと思い少し焦りましたが、後ろにまだいることを聞き安心しました。

1マイル7分20秒。ちょっと速いので、落とし、7分40から50秒を持続するようにしました。
コースには 前半と中盤に複数箇所 Bumpと言われる路上の段差があり、応援の声が大きく、わかこさんの声が聞きとれず 何度かつまづき、バランスを崩してしまうこともありました。 これでは、最後までもたないと、少し不安にも思いました。

5キロぐらいで、アメリカの方に抜かされ、ついていくことにしましたが、しばらくして、 気にしてはいけないと思いながらも、抜きつ抜かれつと、競っていましたが、1マイル8分03秒と聞き、 これはアカンと、自分のペースを取り戻し抜き去っていきました。

20キロ。だんだんしんどくなってきました。 このままのペースを保ってくれと、願いながら走っていました。 30キロを過ぎ、1マイル8分20秒と聞き、やはり、これから落ちていくのかと少し弱気になりましたが、 なるべく8分を超えないよう、頑張りました。

40キロちかくで、ふくらはぎがつりそうになり、あと2キロもってくれ!と、願いながら走り続け、 ラスト1キロぐらいで、後ろ100メートルに、選手がいることを聞き、焦りました。 もう、最後は必死でゴールを目指しましたが、その長いこと長いこと。 なかなかゴールにつきません。 やっとロープを離しますとの声。あとはまっすぐ2・3歩進み、ストップの声が聞こえると、 すぐ手をつきひざをつき、もう動けませんでした。 両側に肩を貸してもらい、控え室へ。30分は切れていないだろうと恐る恐るタイムを聞けば、 26分ちょっとだと聞き、びっくり! 信じられませんでした。 記録は、3時間26分10秒の自己新でした。

家に帰って、5キロごとと、1キロ平均ラップを見てまたびっくり。 思っていたより、速いペースが持続でき、やはり、30キロからは落ちていましたが、 そんなにひどい落ちではありませんでした。
こんなレースができたのは、応援をしてくださった方々はもちろんですが、 出発前まで、ずっと練習をしてくださった橋本さん。 イギリスのことをいろいろ教えてくださったトレースさん。 そして、初めての海外レースということで、いろいろお世話になった伴走のわかこさんやぶちやん師匠。 それに、緊張することなくいつも和やかな雰囲気だったジャパンチームがいてくださったことです。 本当に感謝したいと思っています。

こんなたくさんの方々のサポートのおかげで、レースを完走できたことは、嬉しく、また、良い経験になりました。
わかこさんは、ずっとロープを持つ反対の手を上げて、応援に答えておられたそうです。 それに、私一人のためにかけてくださる声援の中を走れるなんて、贅沢なレースだとも言っておられました。
イギリスの方は、横を抜かしていかれる女子のエリート選手よりも、障害者選手への声援の方が大きかったそうです。